2015年11月25日

「新・映像の世紀」

こんにちは。久々の投稿になるウッディです。

日が落ちるのがいつの間にか早くなっていて、寒さもだんだんと肌を突くように厳しくなってきました。
11月も終わり、もう年末を迎える12月になるんですね。あと1ヶ月すれば2016年。残りの期間、良い一年になるよう過ごしていきたいですね!


なんか早速締めくくってもう終わりみたいな雰囲気出てますけど……。


この前、夜行バスに乗る機会があり、バスターミナルで備え付けられたテレビを前にして課題をやってたんですが、ふと目線を上にあげたら、画面左上に浮かぶ文字にくぎ付けになってしまいました。


新・映像の世紀

eizou.bmp
こちらから引用

……。
映像の世紀……?

新・映像の世紀……?!

完全に手が止まる私。爆発の映像を映すテレビ。流れ出す「パリは燃えているか」。終わらない私の課題。
結局、それから1時間余りその番組に見入ってしまいました。



話が進んでしまいましたが、ブログを見ている皆さんは「映像の世紀」というシリーズ、ご存知でしょうか?
映像の世紀は、放送されたのはもう20年前にもなりますが、数あるNHKスペシャルの中でも名作と言われるドキュメンタリー番組です。

この番組、歴史や思想を学ぶためにサークルでも時々見る事があります。全体主義や選民思想、共産主義などの思想は、いかに歴史に影響を与えたのかというのが、映像や各人物の手記、日記に記される言葉によって分かりやすく、そして生々しく伝えられます。
ナチスドイツや大日本帝国、ソビエト連邦が深く関わる第二次世界大戦や冷戦、各々の場面で登場する指導者たちの意向、主義が交差し世界が、歴史が揺れ動く様はとても印象的で、どれだけ価値観、思想や主義が社会に重要な影響を及ぼすのかが分かります。

そのような馴染みある番組だったため、新編が突然放送されてびっくりしてしまいました。
第一回目の放送だったんですが、今回は第一次世界大戦を取り上げた内容でした。特に印象に残ったのは、史上初の化学兵器を開発し、戦果に貢献した科学者、フリッツ・ハーバー。化学の授業を受けた人ならば、誰でも知っているハーバー・ボッシュ法の開発者で、電気化学にも優れた功績を残した偉大な人物です。

Fritz_Haber.png
フリッツ・ハーバー

Wikipedia

彼は第一次大戦当時に毒ガス兵器の開発に携わり、それが必ず祖国ドイツの発展に通ずると信じて熱心に開発を進めていきました。妻であるクララは夫の危険な研究に悩みとうとう自殺、それでもハーバーは研究を続けるも、ドイツは敗戦国家となってしまいます。さらにナチスが政権を取るとユダヤ人である彼自身が迫害されるようになり、亡命を余儀なくされます。

「人生でこれほど苦々しく、堪えがたい思いをしたことはない」

彼はドイツの熱心な愛国者でした。しかし、科学者として懸命に貢献したその末路には、その愛国からの選民思想による迫害です。
国の為に尽くしていった人物が、果てには迫害されて国を追い出される――そのような暗鬱で悲惨な事実が、戦争の裏に綴られてきたことが強烈に伝わった内容でした。

「映像の世紀」は、20世紀の戦争と政治の問題を主に取り扱っている番組です。中には衝撃的な内容もありますが、とても学ぶ内容の多い、NHKの最高傑作と言われて納得できるものだと言えます。思想、価値感が社会にどれほどの影響を与えるのかを知る事は、とても大切だと感じさせる番組です。
 
人気ブログランキングへ
posted by shinji at 16:16 | Comment(1) | TrackBack(0) | 映像レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月17日

おもひで、ぽろぽろ

みなさんこんにちは。あんです。





最近ふと、ジブリ映画がみたくなったんです。


こういうとき、ありませんか?


「ふと」きますよね?






そこでわたしが選んだのは、

高畑勲さんが監督・脚本を担当された

おもひでぽろぽろ』(1991,7公開)でした。

(英題ではOnly Yesterdayというらしいです。)←今知った...


おもひでぽろぽろ.jpg



only yesterday.jpg
(Amazonより)



 
ジブリ作品っていって、真っ先に思い浮かぶのは

『トトロ』や『風の谷のナウシカ』、それから『千と千尋の神隠し』だと思うんです。


...要するに、宮崎駿監督の作品?







いやいや、
それもすばらしい作品たちなんですよね。



...なんですけど、
わたしは『平成狸合戦ぽんぽこ』とか『ホーホケキョ となりの山田くん』に代表される
高畑勲さんの作品も大好きなんです。




宮崎駿さんとの違いは、
宮崎さんのような子どもも大人も楽しめる、想像力にとんだ世界観とは一風異なる、

高畑勲さんの
現実を基にしたリアリティのなかの、「哀愁」ただよう世界観がすきなんです。





だから、高畑勲さんの作品は少年少女時代にみても
あまり記憶に残りにくいものがあるかもしれません。



少し年を重ねて
人生経験をたくさんした分だけ
みるたびみるたびに味が深くなる世界観が
心に「じん」とくるんですよね。



...あくまであん個人の感想ですけど(^^;)







『おもひでぽろぽろ』という作品を
どれくらいの方がみたことあるのか、わからないですが。


高畑勲監督のジブリ作品の中でも特に
「哀愁」とか「郷愁」
が漂う世界観が味わえる作品だと思います。




舞台は東京と山形。
主人公は岡島タエ子、27歳独身。




タエ子は東京生まれの東京育ちで、普通のOLをしています。
小さい頃からの「田舎」へのあこがれから、
休暇をとっては、山形の親戚の「田舎」に居候し農作業をすることを楽しみにしていました。




その年も10日間の夏休暇を利用して、山形へ向かうタエ子。
...そんなタエ子に付きまとう影が。





それは、小学校5年生のときの岡島タエ子、本人の思い出。
「ふと」したきっかけから過去への回想が始まるのです。


         .....



小学校の給食のおかずを1品しか残せず、こっそりパンにはさんで持ち帰り、母に叱られたこと。

学芸会で「村の子1」を演じ、劇団からスカウトがきて心ときめいたのもつかの間
厳格な父に反対され泣く泣くあきらめたこと。

些細なことでごねて、人生で初めて父に頬をぶたれたこと。

他の組の男の子に好意をもたれ、小学生らしい淡い恋心をもったこと。

算数の分数の割り算の意味がどうしても解せず、意固地になったこと。

嫌われ者の転校生に対して自分が抱いた、過去の偽善心。



          .....



思い返される回想は、
単純に「懐かしい」とか「楽しい」思い出というよりは、


ちょっぴり心にしみるような
誰でも感じたことがあるような


悔悟や恥じらいをともなったもの。




  なぜだか「ふい」にあらわれた



過去の自分が現在を生きる自分に重なる。
過去の自分が今の自分を後押ししてくれる。






27歳。
人生の岐路にたったタエ子は



いろいろな葛藤をこえて
一歩あらたな道へ踏み出していく。



そんなタエ子を見守る、小学生のタエ子。



紅花.jpg
(作品中で印象的な紅花畑。フリー素材より)





作品の構成の絶妙な上手さと、
懐かしい時代を思い出す選曲と、
主人公の過去・現在の感情の混ざりあいが、



「哀愁」という形になって、
  みているものの心を
そっと、でも確実に、揺り動かしていく。






私はワタシと旅に出る」(糸井重里)

おもひでぽろぽろ2.jpg
(Amazonより)



このキャッチコピーが、しっくりと心にとまる作品です。









おもひでぽろぽろ3.jpg

宮崎駿プロデュース。
高畑勲監督。
あんお勧め(笑)。




From Anne,


ps:今日はシンプルタッチにしてみました。




(youtubeより)



 
人気ブログランキングへ
posted by shinji at 14:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映像レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。